テスト計画は「一度書いて終わり」ではない

テスト計画は、テストの目的・範囲・進め方・必要なリソースを定義する活動と その成果物です。重要なのは、計画が継続的な活動であること—— プロジェクトの進行とともに得られる情報で繰り返し見直します。 「計画はテスト開始前に確定させ、以後変更しない」は典型的な誤り選択肢です。

テスト計画書に含める主な内容

項目 内容
コンテキスト テストのスコープ・目的、制約、テストベース
前提と制約 スケジュール・予算・リソースの前提条件
ステークホルダー 役割と責任、必要なスキル、トレーニングの必要性
コミュニケーション 報告の形式・頻度・相手
リスク プロダクトリスク・プロジェクトリスクと対応
テストアプローチ テストレベル・タイプ、テスト技法、開始基準・完了基準、メトリクス、テスト環境、自動化の方針
予算とスケジュール 見積りとマイルストーン

すべてを重厚な文書にする必要はなく、プロジェクトの性質(アジャイルか、規制産業か)に 応じてテーラリングします。

開始基準・完了基準は計画で定義する

「いつテストを始めてよいか(entry criteria)」「いつ終えてよいか(exit criteria)」は テスト計画の段階で定義し、ステークホルダーと合意します。 基準が曖昧なまま開始すると、終盤で「どこまでやれば十分か」が政治問題化します。

リリース計画・イテレーション計画との関係

アジャイル開発では、テスト計画はリリース計画(リリース全体のテスト方針)と イテレーション計画(各イテレーションの具体的なテストタスク)の2レベルで行われます。 詳細な計画は直前のイテレーションで行う——計画は段階的に詳細化するという考え方が シラバス全体を貫いています。

学習のポイント

「計画は反復的に見直す」「基準はステークホルダーと合意」「文書の重さは状況で調整」の 3点が出題の軸です。シナリオ問題で「計画の何が欠けているか」を選ぶ練習をしましょう。