探索的テストとは

探索的テストは、テストの設計・実行・学習を同時に行う対処的(リアクティブ)な テストアプローチです。事前に詳細なテストケースを書かず、実際の挙動から次に試すことを 決めていきます。

  • 有効な状況: 仕様書が乏しい・時間が限られている・スクリプトテストの補完として 想定外の欠陥を見つけたいとき
  • 限界: カバレッジの証明が難しい、テスト担当者のスキルに結果が依存する、 再現・監査の記録が残りにくい

「探索的テストだけで規制産業の監査要件を満たす」は不適切の側、 「スクリプトテストと組み合わせる」が正解の側、というのが典型的な出題構図です。

マネジメントの課題に答えるのが SBTM

「探索的テストは管理できない」という課題に対する枠組みが **セッションベースドテストマネジメント(SBTM)**です。

要素 内容
チャーター セッションの目的・対象・観点を短く定義した指示書(例:「割引計算を境界値中心に探索する」)
タイムボックスされたセッション 中断なしの一定時間(例: 60〜120分)で集中して探索する
セッションシート 実施内容・見つけた欠陥・気づき・カバレッジのメモを記録する
デブリーフィング セッション後にテストマネージャと振り返り、次のチャーターを決める

これにより、探索的テストにも**計画(チャーター)・記録(シート)・ モニタリング(デブリーフィング)**というマネジメントの足場ができます。

テストマネージャの役割

  • リスクの高い領域にチャーターを割り当てる(リスクベースドテストとの組み合わせ)
  • セッション数・欠陥検出状況からカバレッジと進捗を見積もる
  • スキルの高いテスト担当者を効果的に配置する(探索の質は人に依存するため)

学習のポイント

「探索的テスト=対処的戦略」「SBTM=チャーター・タイムボックス・デブリーフィング」 「スクリプトテストと補完関係」の3点を押さえれば、戦略分類・シナリオ問題の両方に 対応できます。