リスクベースドテストとは

リスクベースドテスト(RBT)は、リスクの高いところから先に・厚くテストするという テストマネジメントの基本戦略です。テストにかけられる時間と人は常に有限なので、 「どこを重点的にテストするか」の判断基準としてリスクを使います。

プロダクトリスクとプロジェクトリスク

シラバスで最初に区別を求められるのがこの2つです。

種類 意味 主な軽減手段
プロダクトリスク 成果物の品質に関わるリスク 決済処理の不具合、性能不足 テストで軽減する
プロジェクトリスク プロジェクト遂行に関わるリスク 要員不足、環境の遅延、スキル不足 マネジメントで軽減する

「納期遅延のリスクをテストで軽減する」といった混同させる選択肢が頻出です。 テストが直接軽減できるのはプロダクトリスクです。

リスクマネジメントの4活動

  1. リスク識別: ステークホルダーへのインタビュー、ワークショップ、過去の欠陥データなどから リスク項目を洗い出す
  2. リスク分析(アセスメント): 各リスクの発生確率影響度を評価し、 リスクレベルを決める
  3. リスク軽減: リスクレベルに応じてテストの優先順位・深さ・技法を決めて実行する。 高リスク項目には経験豊富な担当者を割り当てる、レビュー(静的テスト)を併用するなど
  4. リスクモニタリング: リスクは変化するため、新しい情報に応じて継続的に見直す

リスクレベルとテストの対応づけ

  • リスクが高い: 早期にテストする、より網羅的な技法を使う、独立性の高いレビューを行う
  • リスクが低い: 軽めの技法・後回し・サンプリングで済ませる

「リスク分析の結果を一度決めたら変えない」「全機能を同じ深さでテストする」は いずれもRBTの考え方に反する典型的な誤り選択肢です。

学習のポイント

本試験(CTAL-TM)では、シナリオを読んでリスクレベルに応じた適切なテスト活動を選ぶ K3/K4問題として出題されます。用語暗記だけでなく、「高リスク=早く・厚く・静的+動的」の 判断を演習で身につけましょう。