QAとテストは同じではない
現場では「QA」がテスト担当者の呼び名として使われがちですが、シラバス上は別物です。 この区別はそのまま出題されます。
| 観点 | 品質保証(QA) | 品質コントロール(QC) |
|---|---|---|
| 指向 | プロセス指向 | プロダクト(成果物)指向 |
| 目的 | 良いプロセスによって欠陥の混入を予防する | 成果物を評価して欠陥を検出する |
| 活動の例 | プロセス定義・監査、標準の整備、振り返りによる改善 | テスト、レビュー |
テストはQCに属する活動です。「テスト=QA」「QAは欠陥を検出する活動」は 誤りとして頻出します。
「品質は全員の責任」
品質保証の考え方では、品質はテストチームだけの責任ではなく、 開発者・テスト担当者・マネジメントを含む全員の責任です。
- 「品質はテストチームが担保する」という組織文化は、開発者の品質への 当事者意識を弱める(テストの独立性の欠点と同じ構図)
- テストマネージャは、テスト結果・欠陥データをプロセス改善(QA側の活動)へ フィードバックする橋渡し役を担う
欠陥データがQAとQCをつなぐ
テスト(QC)で集めた欠陥データを分析すると、プロセス(QA)の弱点が見えます。
- 要件起因の欠陥が多い → 要件レビューの強化(予防策)
- 特定コンポーネントに欠陥が集中 → 設計・実装プロセスや担当領域の見直し
- 同種の欠陥の再発 → 根本原因分析(RCA)を行い、プロセスに再発防止策を組み込む
「検出した欠陥を直して終わり」ではなく、予防へ還流させることで 組織全体の品質コストが下がります。
学習のポイント
「QA=プロセス・予防」「QC(テスト)=プロダクト・検出」「品質は全員の責任」 「欠陥データで予防へ還流」——この4点を押さえれば、この論点の正誤問題は 安定して得点できます。